私は、人事の採用にいることから、知り合いや親戚などから転職や就職の相談があります。
その中に、息子や娘の繰り返す転職についての相談があります。
年齢にもよりますが、10代や20代前半の若い人の転職は基本心配はありません。
ですが、無関心に放置しておいては良くありません。
今回は、その辺を解説していきます。
放っておけば良い繰り返す転職
30歳以下の人の繰り返す転職は、心配はありません。
社会に出て直ぐの人もいて、世の中の職についてあまりに知らないことが多いことがあります。
色々な可能性のある若い人が、多くの仕事に興味を持つのは悪いことではありません。
一つのことをやり抜く力は感心しますし褒められる事です。
しかし、多くを経験し自分の糧にし、本当にやりたい事を見つけようとしている人も大勢います。その人達も素晴らしいです。
転職で知った事が、次の転職で役に立つことも多くあります。
そのまま仕事に結びつかなくても、転職したおかげで得た経験や知識、知り合い等が増えて、数年後に役に立つなんて事はざらにあります。
転職して全てがリセットされるわけではないので、若い世代の繰り返す転職は心配有りません。経験を積んでいる最中です。
多くの可能性のサポートをして、若い芽を摘まないようにしましょう。
でも、そうは言っても放っておけない繰り返す転職もあります。
放っておけない繰り返す転職
自分の好奇心や欲望から繰り返す転職は良いですが、放っておけない繰り返す転職もあります。
それは、毎回トラブルを起こして転職するケースや、例えアルバイトでも懲戒解雇などになった場合です。
これは、若いからと言って放置する訳には行きません。
しっかり原因を解決しないと今後更に大きな問題になることもあります。
この解決は、あとでまとめて解説します。
もっと放っておけないケース
もっと放っておけないケースは、転職を繰り返していたうちはまだ良いのですが、退職して次の転職先が決まっていないだけでなく引きこもりになった場合です。
若い人の良くある転職を繰り返すケースだと思い、遠目に見守っていたつもりが、実は職場でいじめやトラブルにあって転職を繰り返し、ついに転職するのも嫌になってしまう場合です。
これは深刻です。もし、このような事が疑われるときは、強く関わるのでは無く話を出来るように環境を作りましょう。
そして、早い段階で心療内科を受診してください。
早い段階で手を打てば早く回復する場合や進行しないこともあります。
脅す訳ではありませんが、生死に関わる事もあり得ます。
政府では厚生労働省で電話相談を行っているので活用するのも良いと思います。
厚生労働省電話相談窓口
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html
また退職する前に引きこもった場合は、まずは安心出来る環境を整える用に退職代行を利用するのも良いでしょう。
家族が関わるより専門家に依頼する方がスムーズに進むことが多いです。
転職を繰り返さない為には
若いうちは転職は問題が無いとは言ってもいつまでも転職を繰り返すのも問題があります。
納得いく仕事が見つかったり、自分の仕事の方向が見えてくれば自然に転職も繰り返さないようになってきます。
でも、転職を繰り返すは多くの人は納得のいく仕事が見つけられなかったり、進む方向が解らなかったりします。それは、知るための術を知らないからです。
それが解れば転職を繰り返す息子や娘も落ち着くでしょう。
そうです。相談出来るところが必用なんです。
両親や知り合いに相談が出来れば問題は無いのでしょうが、息子や娘はなかなか家族には相談をしません。
私もそうでしたが、何か真面目に自分のことを家族や親戚に相談するのが気恥ずかしいんですよね。
そういう時は、専門家に任せるのが一番です。
専門家とは転職エージェントです。
世の中のあらゆる仕事に詳しくて、ひとり一人の希望を聞いて寄り添ったアドバイスの出来る腕の良いカウンセラーがいるので、相談をすることで転職に関する問題は解決することが多いです。
息子や娘への直接アドバイスをするより、エージェントを紹介して上げると良いですよ。
エージェントも各業種によって専門家が別れています。
最初に相談をするのは専門家では無く総合的に相談が出来る大手が良いでしょう。
当メディアで紹介をしているので参考にしてみて下さい。
最後に、前半で出た毎回トラブルを起こして転職するケースや、懲戒解雇になった場合です。
これは個人や家族だけでは解決できない場合があります。
考えられる原因のひとつは発達障害です。
幼い頃から、少し廻りと違うとか、生きにくいと感じる場合は疑った方が良いです。
本人はいたって普通なのです。一番苦しんでいるのは本人です。早めに診療を受けられるように寄り添って上げて下さい。
まとめ
如何でしたでしょうか。
転職を繰り返す息子と娘について解説しました。
基本心配はいりませんが、ケースによってはサポートが必用です。
無関心は良くありませんが、近づきすぎないように遠目でサポートしてあげましょう。